活物質の状態やその分布を調べることが可能です
ラマン分光法による活物質評価
ラマン分光法は、不活性雰囲気の大気圧下での数十μm~1mmにおける活物質のグラファイトやシリコンの分布、状態などを調べることが可能です。これにより、劣化前後でのGr活物質の状態分布を比較できます。
負極表面の活物質分布とカーボン状態分析
初期品と200cyc品の負極表面をラマン分光法で測定した結果、200cyc品-外巻側では、D/G強度比より、一部のGr活物質の規則性が低下している様子が認められました。また、Si系活物質はアモルファスカーボン (高D/G強度比) で被覆されていることがわかりました。
負極断面の活物質分布とシリコン状態分析
Si系活物質では、初期品に比べてサイクル品はSi由来のピークが低波数側へのシフトがみられました。この結果により、サイクル品ではSi-Siの結合状態の変化が示唆されます。