化学情報の可視化、三次元化により成形状態が可視化できます
N-ARC法による高次構造の可視化
金型温度と樹脂温度の差など、成形条件によって変化するスキン層の厚みや球晶サイズをN-ARC法により可視化することができます。高次構造の違いは機械強度に影響するため、これらを把握することは非常に重要です。
ラマンマッピングによる結晶状態の可視化
N-H伸縮結合に由来する3300cm-1のピークは結晶性の影響を強く受けるため、その強度と振幅から結晶性を評価することができます。ラマンマッピングにより、N-ARC法で可視化された球晶領域にて比較的高い結晶性を示し、より高い空間分解能での結晶性分布の解析が可能です。
三次元ラマンマッピングによる表層近傍の結晶状態の可視化
共焦点ラマンの特徴を活かすことで、三次元ラマンマッピングも可能です。これにより、スキン層や結晶層の球晶の様子を、射出成形品表面から非破壊で、把握することもできます。
共焦点ラマンをN-ARC法やFT-IRなどと組み合わせることで、微小部の状態把握や非破壊による分析など、幅広い活用が可能です。