超高速遠心による原液回収で、電解液の組成・物性を評価できます
電解液の原液回収
電解液は電池反応により、その組成や物性が変化し、電池性能にも影響を与えるため、その分析は重要です。遠心抽出法は電解液そのものを回収できるので、電解液の変質も少なく、低濃度成分も見やすいといったメリットがあります。さらに、原液でしか測定できない粘度などの物性値を測定することも可能となります。適切な前処理技術と組成分析・物性分析から、電解液の劣化現象について複合的に評価することができます。
電解液の回収方法と対応可能な電池の種類
電解液の回収方法としては溶媒抽出法と遠心抽出法の2つに大別できます。セルサイズやサンプルの状態に応じて、ベストな回収法をご提案しています。
角型セルや様々な形状のラミネートセルも遠心抽出法により原液回収が可能です。抽出作業は全てAr雰囲気下で行えることから電解液および電極を大気非暴露で取扱うことが可能です。
電解液を原液で回収できることから、電解液の物性として粘度を測定することが可能です。粘度測定によりサイクル劣化が進むことで粘度の低下が観察されました。
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