電解液組成から、セルの使用履歴と現在の状態を把握できます
電解液の劣化について
電池の充放電に伴い電解液では複雑な反応が起き、多様な分解物が生成します。これらの化合物の組成は電池の使用履歴を反映したものであり、高感度LC-MS/MS測定と多変量解析を用いて電解液組成を詳細に解析することで、電池の劣化状態の把握や寿命予測などへ応用することができます。
電解液のLC-MS分析結果
●LC-MSによる電解液測定結果
(各試料のベースピークイオン (BPI) クロマトグラム)
電解液中に生成される多くの成分をUHPLCにより分離し、質量分析計で検出することができます。
●MS/MS測定による検出質量の構造推定
(m/z 277のMS/MSスペクトルと推定構造の帰属)
精密質量による元素組成分析とフラグメントイオン解析により、着目した成分の化学構造を推定することが可能です。