樹脂の劣化要因を解き明かす- 光・熱による化学構造変化を特定 –

樹脂材料は使用環境の様々な要因によって劣化を生じます。その要因を解明には、どのような環境で使用されたかを把握し、どのような影響を及ぼされた可能性があるかを推測することが重要です。当社ではこれまで培ってきたノウハウを生かし、劣化要因を検証する分析手法を提供いたします。

劣化の起こる使用環境を把握する

樹脂材料は下図に示すような使用環境における様々な要因によって劣化を生じます。その要因を解明する第一歩として、どのような環境で使用されてきたのかを把握し、どのような影響を及ぼされた (劣化モード) 可能性があるかを推測することが重要となります。
当社ではこれまで培ってきたノウハウを生かし、劣化要因を検証する分析手法を提供いたします。
本資料では透明ABSの劣化調査例を紹介します。

樹脂劣化

劣化の進行状況を把握する (UV-FL断面観察)

分子構造の変化に伴う蛍光を感度高く捉えて、劣化部位を可視化することが可能です。蛍光を発する発光層の厚さから劣化の進行状態を比較することができます。

フェードメータ加速劣化試験
樹脂劣化

劣化に伴う化学変化を捉える (FT-IR)

FT-IRにより、樹脂の劣化に伴う分子構造の変化を捉えることが可能です。過酸化物やカルボン酸の生成と不飽和結合 (C=C) の減少が検出されました。

劣化による化学変化のFT-IR測定

劣化に伴う形態変化を捉える (TEM)

TEMにより、ABS樹脂中のブタジエン粒子の状態を観察することが可能です。劣化によりブタジエンが変質したことがわかります。

樹脂劣化
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