私たちの身の回りにある様々な製品や部品などは十分な安全率を見込んで設計されていますが、しばしば破損事故が報告されています。その破損原因を大別すると、材料・応力・環境の要因に分類することができます。破損原因を解明するにはこれらの要因を一つ一つ検証することが必要です。個々の要因をバラバラに調査してしまうと多くの時間を費やしてしまうだけでなく、整合性に欠く解析結果となる危険性があります。
金属部材の破損原因の特定には、まず破面解析 (フラクトグラフィー) を行います。破面解析の結果を基に各要因調査の指標を得ることで、効率的で整合性がある総合解析を行えます。