GC-DBD / MS / TCDを用いたコイン型セル内の微量ガス分析技術

セル内部で発生する、微量ガスの定量分析ができます。

電池内部ガスの分析法

電池の使用に伴い内部では電解液が分解し、様々な生成物が生じます。これらの挙動を把握することは電池の性能や寿命および安全性の向上につながります。日産アークでは電池内の密閉した空間内の少量のガスについても大気の影響を受けずに成分や量を測定し、分析結果を提供いたします。18650型円筒電池に加えて、コイン電池の真空開封採取も可能になりました。

真空開封採取によるガス回収の概略図と測定結果 (CR2032 コイン型セル)

水素、二酸化炭素などの無機ガスに加えて、メタンや電解液の溶媒由来と考えられる  1.2-ジメトキシエタンも検出されました。

誘電体バリア放電 (DBD) 検出器とは…
ガスクロマトグラフで無機ガスを分析する際に熱伝導度検出器(TCD)を用いるのが一般的ですが、感度が低いため微量 ガスの分析には適していませんでした。TCDに比べて10~100倍感度の高いDBD検出器の導入により、コイン電池内のガス分析が可能になりました。
DBD検出器はガラス管の外部から高電圧をかけることでガラス管内部にHeプラズマを発生させ、このプラズマによりカラムから溶出した成分をイオン化して測定する検出器です。

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