PFG-NMR分析による電解液イオン拡散係数、輸率の測定

PFG-NMR分析によりリチウムイオン輸率や溶媒和に関する解析が可能です。
 
 
【目次】
 1.イオンや溶媒分子の動きやすさを評価
 2.PFG-NMRによる電解液の自己拡散係数測定
 3.1M LiPF6 EC / PC / DEC中のイオン拡散係数およびリチウムイオン輸率の温度依存性

1.イオンや溶媒分子の動きやすさを評価

電池の高出力化や、ポリマー電解質やイオン液体などの新規電解液の開発においては、イオンや溶媒分子の動きやすさの情報が重要になってきます。
 
パルス磁場勾配NMR (PFG-NMR:Pulsed-Field-Gradient NMR) 分析により、広い温度領域で (-70~120℃) 、リチウムイオン、アニオン、溶媒の拡散係数を個別に測定し、動きやすさを評価することができます。加えて、それらを解析することにより、リチウムイオン輸率、リチウムイオンの溶媒和構造の情報を得ることができます。

2.PFG-NMRによる電解液の自己拡散係数測定

リチウム、アニオン、溶媒の拡散係数を個別に観測することが可能であり、リチウムイオン輸率や溶媒和に関する解析が可能です。

3.1M LiPF6 EC / PC / DEC中のイオン拡散係数およびリチウムイオン輸率の温度依存性

イオンの拡散係数は低温になるとともに低下する傾向が観測されました。低粘度溶媒のDECを加えたことにより、イオンの拡散係数、リチウムイオン輸率が増加する様子が観測されました。
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