AES、TEM-EDXによる全固体電池正極コーティング層の被覆状態評価

コーティング層の被覆状態を定量化する複合的な評価法を提案します。

全固体電池における正極コーティング層評価の重要性

硫黄系固体電解質と酸化物系正極材料は、電位を印加すると激しく反応し、不活性な界面を形成してしまいます。
それを改善するため、LiNbO3やLi4TiO12などで表面をコートする方法が採用されています。
この酸化物コーティング層がどのような形態でどれだけ被覆しているかを把握しておくことは、界面特性を改善する上で重要です。

AESスペクトルマッピングによる分布状態評価

AESスペクトルマッピングにより、空間分解能10nm程度で、特定の元素ごとの分布状態を可視化することができます。スペクトル解析を行うことで、化学状態のマッピングも可能です。

TEM-EDXによる膜厚評価

TEM-EDXマッピングにより、コーティング層の厚さおよびその分布を可視化することが可能です。

XPSはAESと同程度の測定深さ (~5nm) であり、AESよりも広域 (~数100μm) で測定できるため、平均情報の取得が可能です。

掲載資料をダウンロードできます。

PDF形式
左のアイコンをクリックすると、別ウインドウで開きます。

資料のダウンロードにはお客様情報の入力が必要となります。

×

分析についてのご相談などお気軽にお問い合わせください。