エンジン油中の異物を把握し、内部の状態や故障部を推定することができます。
エンジン油中の異物について
運転時のエンジン油には、摺動系からの摩耗粉や熱劣化によるスス、スラッジ等の異物が混入します。これら異物は作動部への噛み込みや異常摩耗の原因となるため対策が必要です。回収したエンジン油中異物の組成、大きさ、個数等の調査により、故障部や原因個所の推定ができます。
エンジン油中摩耗粉の分析例
エンジン油中の摩耗粉の分析例を下に示します。EDXのマッピングによる摩耗粉の成分分析結果から異常部を推定できます。さらに画像解析により、特定元素ごとの粒径分布から正常摩耗・異常摩耗を推定できました。