強度試験前後の調査から、プラスチック材料の溶着条件を最適化します
引張試験後の破面観察と溶着部の断面観察 (N-ARC法) 結果
プラスチックの溶着強度は、溶融した樹脂が冷却する間の沈み込み深さ条件で大きく変化します。溶着強度が高い試料は延性的な破面形態となります。また、溶着部は加圧時に溶融樹脂とガラス繊維がともに流動しながら固化している様子が断面観察から確認できます。
N-ARC法による高次構造観察と溶着条件の最適化
N-ARC法観察は、熱入力により母材の高次構造が変化した領域から溶着界面を定義したり、溶着部の脆弱部位 (ボイド、非接合部等) を可視化することができます。亀裂が脆弱部を進展していることから、溶着強度を向上させるために、沈み込み深さが必要と考えられます。