“3つの要素”を切り口に、金属材料の“なぜ?”を解決します
金属材料の特性を制御する“3つの要素”
寿命や品質向上を目的に材料の特性制御を行いますが、“なぜ、寿命が短いの?”、“なぜ、強くなったの?”を明らかにする必要があります。
この際に重要となる要素が
①成分・組成 (素材の基本的性質を決めるもの) 、
②加工・成形 (素材の用途を決めるもの) 、
③改質処理 (熱処理、表面処理など素材の性質を高めるもの)
で、 “3つの要素”に着目して材料解析を進めます。
ショットピーニングの改質効果解析 (浸炭歯車)
ショットピーニングの改質効果の要因を、
1) 金属組織+表面硬さ、
2) 残留ひずみ
から検討しました。分析の結果から、表面が硬くなっているものの顕著な違いはなく、圧縮残留応力の影響が大きいことが分かりました。特性を制御するパラメータを“圧縮応力 (ひずみ) ”とすることで、より効果が得られることが分かりました。