DSC/SAXS同時測定によるPA66ナノファイバーの高次構造解析

様々な測定手法と放射光を組み合わせて、非平衡ダイナミクスを解明

PA66ナノファイバーの構造体の解析

CLSD法で作製したポリアミド (PA) 66ナノファイバーは、通常観測される融点 (Tm=260℃) と、さらに高温の融点 (Tm=276℃) が観測されるが、高温の融点はポリアミド66の平衡融点 (Tm0=280℃) に近く、伸びきり鎖結晶など厚い結晶の存在が予想されます。
伸びきり鎖結晶は、繊維の諸特性を向上させるため重要な構造であり、高融点の構造体を解析するには、既存の融点に由来する構造体との区別が必要です。

* CLSD法:Carbon dioxide Laser Supersonic Drawing (炭酸ガスレーザー超音速延伸法) 、炭酸ガスレーザーと超音速空気流を利用したナノファイバーの新しい作製方法

DSCとSAXSを組み合わせた同時測定を実現

DSCとSAXSの同時測定により、結晶融解点近傍の非平衡ダイナミクスの現象解析、高温融点の構造体を解析することが可能になりました。

※本結果は山梨大院医工との共同研究結果です。

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