可視化・定量化により、エマルション中の分散状態が把握できます。
分散性評価の重要性
多くの材料で構成されているリキッドファンデーションなどは、効果や品質に影響することから、各成分を均一に分散させる必要があります。当社では、液体エタンを用いた急速凍結技術とCryo-PFIB*を活用することにより、氷晶ダメージなく、ありのままの分散状態を三次元で観察できるようになりました。これにより、液状~半乾燥~完全乾燥状態の分散性を可視化・定量化ができます。
*Cryo-PFIB:Cryo Plasma Focused Ion Beam
リキッドファンデーションの三次元構造可視化
SEMのコントラストを利用して、エマルションの油分/水分、高輝度で観察される無機粒子の分散を三値化しました。画像解析の結果、乾燥後の水分領域は乾燥前に比べて76%から14%まで減少することが分かりました。また、無機粒子は主に油分領域に存在することがわかりました。