評価と故障解析でSiCパワー半導体向け封止材料の開発を支援します
評価と故障解析で開発支援
パワーサイクル試験の際、故障原因を把握することで開発期間を短縮することができます。日産アークでは、サンプル試作から評価、故障解析まで対応が可能です。今回は封止法の異なる試料についての事例をご紹介します。
市販SiC-MOSFET (TO-247パッケージ / 耐圧1.2kV / 定格電流60A / ドレイン・ソース・オン抵抗40mΩ) のチップ周辺のエポキシ樹脂封止材 (EMC) を方形すり鉢状に開封後、シリコーンゲルで再度封止をして封止法の異なる3種類 (未開封品、開封品、ゲル再封止品) の試料を作製、評価しました。
パワーサイクル寿命の比較評価
3種類の試料に対してパワーサイクル試験を実施し、ドレイン・ソース間のオン電圧 (Vds) の経過を比較しました。SiCチップやAlワイヤが露出している開封品の寿命が最も短く、ゲル再封止品は寿命が1.6倍に延び、未開封品の寿命は約8倍に延びることが分かりました。
パワーサイクル試験条件および結果