熱分解ユニット (Py-GC/MS用) の紹介

大気非暴露で電池材料の加熱/分解成分の評価が行えます

熱分解GC-MS の測定原理と熱分解ユニット

熱分解ガスクロマトグラフ-質量分析法 (Py-GC/MS) は試料を熱分解ユニットで加熱・熱分解させ、発生した低分子をGC/MSで定性・定量する手法です。Py-GC/MSを利用することで材料の成分分析から加熱・分解挙動の評価まで様々な分析に利用できます。幅広い測定を行うために熱分解対応温度領域が広く、非暴露測定に対応可能な前処理装置である熱分解ユニットを導入しました。

新規熱分解炉EGA/PY-3030Dシステムの特徴

【非暴露測定に対応】
当社オリジナルの非暴露導入ユニットと接続することにより大気に触れることなく試料をGC/MSに導入することも可能です。

【自由度の高い温度制御】
従来より広い室温~1050℃、急速な昇温・冷却が行え様々な試験条件に対応することができます。

【オートサンプラーによる自動測定の対応】
測定を自動化することにより、再現性の高い測定が実施可能です。

リチウムイオン電池での応用例

リチウムイオン電池の構成部材である正極は充電時は構造的に不安定となり、加熱など外部の影響で分解しガスが放出されます。そこで充電時の加熱発生ガスを分離せず、質量分析計に直接導入することにより発生ガスと温度の関係を取得し、正極の安定性について情報を得ることができます。

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