大型恒温槽を使用することで、シートをはじめとした車室内部品や各種製品をそのままでVOC測定が可能になりました。日産技術標準規格をはじめとした各自動車メーカーの規格等に合わせたVOCの分析も可能です。バッグサイズは~2000Lまで作成が可能なため、お客様のご希望の試料サイズに合わせて分析を行うことができます。
VOC (揮発性有機化合物) 分析の重要性
VOCとは揮発性を有する有機化合物の総称であり、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど多種多様な物質が含まれます。これらの成分は健康被害の原因となる可能性があるため、建築、自動車等、様々な分野で排出量の規制がなされています。加えて、材料から発生するVOCは接点不良や周辺材料の変質、臭気トラブル等の原因にもなるため、その揮発量を確認することは品質面で重要な観点となっています。当社では大型恒温槽を導入し、従来試験が困難であった大型試料をそのまま評価することが可能となりました。