マイクロX線回折(XRD)により、溶接部の深さ方向および面内方向に対する残留応力分布の測定が可能です。
【目次】
1.スポット溶接部に生じたクラックと測定部位
2.スポット溶接部の残留応力測定結果
・圧延方向/横方向/深さ方向
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1.スポット溶接部に生じたクラックと測定部位
スポット溶接部表面にクラックが見られたため、マイクロX線回折 (XRD) により溶接部の残留応力について調査しました。スポット溶接では溶融・凝固過程が極めて複雑で、残留応力がどのように生じているか判断するのはマイクロX線回折以外では極めて困難です。

2.スポット溶接部の残留応力測定結果
スポット溶接部全体に引張残留応力が存在し、圧延方向によらず引張応力が存在していました。表面の強い引張応力によりクラックが生じ、内部では応力が低いため、亀裂が止まっていると推定しました。
スポット溶接部の残留応力測定結果 (圧延方向:RD)

関連情報
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・X線回折装置 (XRD) をわかりやすく解説 (MST004)
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