【書籍執筆情報】現象解析部の加藤 淳 (他3名) の書籍が出版されました。

現象解析部の加藤 淳 (他3名) の書籍 (第2版) が出版されました。
・タイトル:Rubber Science, A Modern Approach
・著者:池田 裕子 (京都工芸繊維大学名誉教授)、加藤 淳 (日産アーク)、粷谷 信三 (京都大学名誉教授)、中島 幸雄 (工学院大学教授)
・出版社:Springer

この本では実在ゴムの補強効果に関する最近の知見について記述しました。この補強効果はフィラーネットワークと架橋構造を有するゴムからなる“ダブルネットワーク構造”に由来します。前者ではゴムマトリックス中、バウンドラバーの存在下でナノフィラーのネットワーク構造が形成されることに着目した“ゴムの補強”に関する最新の説明を記述しました。TEMトモグラフィー法、すなわち、三次元TEM (3D-TEM) 観察によりこのネットワーク構造を可視化・解析することができます。一方、後者では、陽電子消滅寿命測定と時間領域核磁気共鳴法 (Time Domain (TD)-NMR) が架橋ゴムの不均一性や構造変化を調べる有効な手法の一つであること、並びに、加硫試薬が架橋反応を引き起こすだけでなく、加硫で形成される網目不均一構造を制御するのが加硫促進助剤の酸化亜鉛 (ZnO) であることなどの新しい発見、天然ゴムではユニークな自己補強としての伸張結晶化に関するトピックスについて解説する。さらに、タイヤの機能と設計に関する、新しい知見にも言及します。

https://link.springer.com/book/10.1007/978-981-97-1267-0
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